むかしがたり

あー。パワードリフトやりたいっす。

パワードリフトとは…中〜高校生の頃にハマっていた、セガのドライブゲームです。
今からするとずいぶん大雑把で、繊細なドライビングを苦手とする私でも
ゴリ押しで全面クリアできる、実に愉快なゲームでした。
オール1位でクリアすると、マイカーが戦闘機やバイクになったりして。
選べるドライバーは12人もいて。ルーシーたん可愛かったなぁ…

なぜ急に感傷に浸っているかというと、iPodに入れる音楽を探していたら
パワードリフトのCDが出てきまして、つい全部聞いてしまったので。

以前、PCエンジンに移植された時はうらやましく思ったものですが、
実際やってみると、あのトキメキが無い。
気を抜くと投げ飛ばされそうな、あの大型筐体の動き。

この頃のセガは、画面のキャラに連動して椅子が動くという
「大型筐体」に乗り込んでやるタイプのゲームを量産し、ブームの担い手となっていました。
最初は左右にしか揺れなかったものが、やがて前後左右、180度、果ては360度フル回転。
徐々に大型化し始めたゲームセンターの花形でありました。
これが、やがてUFOキャッチャーの波に飲まれ、プリクラにもみくちゃにされ、
その体の大きさゆえに邪魔者扱いもされながら、居場所を無くしていったわけです。

パワードリフトの筐体も例外無くでかかったので、現存しているとしても、
どこか地方のボーリング場の片隅にある程度なんでしょうね。
画面にはタイトルが焼き付き、揺れ機能は壊れ、ギアはゆるゆるで……
…なんか泣けてきた…。

どこか、完璧にメンテナンスされたかの筐体が置いてあるパラダイスはないものか。

M・ジャクソン様の私邸ぐらいかしら。